4.1 小売業 基幹システム全体像

ITシステム

小売業の基幹システムについて、機能構成と主な連携の例を示します。

基幹システムの機能構成と主な連携

商品の仕入・在庫・販売に関わる購買管理、在庫管理、販売管理、顧客管理と、企業全体の管理を担う人事・労務管理、固定資産・リース資産管理、会計システムが相互に連携しています。各システムは、商品・店舗・仕入先などのマスタ情報を共有・連携し、整合性を保ちながら稼働します。

各業務システムで管理する情報のうち、会計処理に必要なデータは、直接または他のシステムを経由して会計システムへ連携され、企業全体の財務情報として集約されます。

また、業務に応じて社外システムとも連携します。

小売業の基幹システムの特徴の一つとして、多店舗展開という事業形態を反映してシステムも大きく店舗システムと本部システムに分かれる点が挙げられます。

ここでの店舗システムと本部システムの区分は、サーバ等の物理的な設置場所を示すものではなく、利用主体や役割に基づくものです。

店舗と本部の機能分担については、業態や企業によって異なりますが、ここでは一つの例として店舗と本部のシステム機能を示します。店舗と本部に分かれた各システムはネットワークを介して、データ連携を行っています。

店舗側では取引の登録や現場での確認を行い、本部側ではマスタ情報の管理・配信、各店舗の情報の集約に加え、全社的な業務判断や統制を行います。同じ機能名でも、対象範囲や操作権限は異なります。以降では、この構成例に沿って各システムの機能を説明します。

店舗と本部の機能分担の例